直筆 関南北東西活路通又は歳月不待人又は語尽山雲海月情 有馬頼底筆

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関南北東西活路通かんなんぼくとうざいかつろにつうず
年末・年始の時期に相応しい禅語です。
関はぴしゃりと閉めてどこへも通さぬ、東西南北はどこへでも立派な道がつづいているという意味。
歳月不待人さいげつひとをまたず
時間は人の都合とは関係なしに刻々と過ぎていくものであり、人を待ってくれるこFとなどない。
転じて、人はすぐに老いてしまうものだから、二度と戻らない時間をむだにしないで、努力に励めよという戒めを含む。
陶潜の『雑詩』に「盛年重ねて来たらず、一日再びあしたなり難し、時に及んで当に勉励すべし、歳月人を待たず(若い時は二度と来ない、一日に朝は二度とない、時を逃さず一瞬を大切にして勉学に励めよ)」とあるのに基づく。
語尽山雲海月情かたりつくすかいうんかいげつのじょう
山の心情、雲の心情、海の心情、月の情心、即ち一切のこころと言うのが 山雲海月の情で、この場合、親しきもの同士が胸中の心情を語りつくすさまを表す。

【有馬頼底(号 大龍窟)】萬年山相国承天禅寺 相國寺派 臨済宗 7代管長
京都仏教会 理事長、日本文化芸術財団 理事
 久留米藩主 有馬家(赤松氏流)の子孫
(東京にて華族の家系に生まれ、天皇陛下のご学友となる)
1933年昭和08年 有馬本家当主有馬頼寧の従兄弟にあたる分家有馬正頼男爵の次男として東京で生を受ける
1941年昭和16年 8歳の時、大分県日田市の岳林寺で得度
1955年昭和30年 22歳 京都臨済宗相国寺僧堂に入門。大津櫪堂老師に師事
1968年昭和43年 相国寺塔頭大光明寺住職
1971年昭和46年 相国寺派教学部長
1984年昭和59年 相国寺承天閣美術館設立により事務局長
1988年昭和63年 京都仏教会理事長に就任
1995年平成07年 臨済宗相国寺派七代管長(相国寺132世)に就任
直筆
サイズ並巾:約縦36.3×横6cm
たとう紙
作者有馬頼底筆
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