名作椅子をインダストリアルにアレンジ。テクニックなしでも決まるインテリアの秘密とは？

インダストリアル、ヴィンテージスタイルは難しい？

サムライ家具インテリアコーディネーターの高山です。
インテリアのスタイルにもさまざまありますが、
今回注目したのはヴィンテージ、インダストリアル、アンティークといったスタイル。
これらに共通するのが、ちょっと無骨でメンズライクな印象につくり上げることです。
あえてダクト配管を見せたり、壁仕上げをせずにコンクリート打ちっ放しにしたり、
厨房用のステンレスキッチンを設置したりすることで、
ざっくばらんな、ありのままのインテリアを楽しみます。
素材はスチール、木材、レザーが主体。
加工を施しても、持ち味が生かされる素材を使って構成していきます。
難易度が高いと思われがちなスタイルですが、
素材選びが成功すれば難しくありません。
こちらの椅子は、オーク木材とアイアンスチールで構成されており、
まさにヴィンテージやインダストリアルといったインテリアにピッタリのアイテム。
その魅力についてご紹介していきましょう！

異素材のコラボでテクニックいらず。インダストリアルな空間に

カフェに置いてあるような佇まいのチェア。
木材とアイアンスチールという異素材の組み合わせでありながらも、
ブラウントーンでまとまりのある色味です。
お部屋になじみやすく、他のアイテムとも合わせやすい。
それでありながら、スポークといわれる背もたれのゴールド色が個性的。
木製だけでつくられた椅子は素朴であたたかみのある印象になりますが、
アイアンが入ることでメンズライクな印象が強くなります。
この椅子を置くだけでも、インダストリアルなインテリアに
グッと近づけることができるでしょう。
女性のお部屋の場合は、ファーアイテムやアイボリー系の色を取り入れると、
カッコよさもありつつ、きれいめコーデが決まりますよ。

圧倒的な存在感と造形美

背もたれからアームレストへのなめらかな曲線、
スッと伸びた後ろ脚、
体のラインに合わせて、浅いカーブを描いた座面。
快適な座り心地でありながら、普遍的で美しいデザインは
イギリスのウインザーチェアがベースになっています。
大きくゆったりとした背もたれでも、
骨組み構造にすることによって、空間に圧迫感を与えません。

体にフィットしやすい形状だから、木座でも快適

座面のオーク材は、
座ったときにお尻がフィットするように浅く削り、
加工が施されています。
背あたりの角度もカーブも体を包み込むような形状で、
ゆったり座れて心地いい。
座面までの高さは42.5cm。
女性が奥まで腰かけても、しっかり足がつく高さです。
テーブルはスタンダードな高さ70～72cmでOK。
天板が薄めのテーブルなら、
アームレスト部をテーブル下に納めることも可能です。

プロ用、業務用としても

インダストリアルなインテリアは、カフェやレストランでも人気のスタイル。
工業的、業務っぽさのあるデザインだから、店舗用としても使いやすい。
ハードに使って傷がついても味わいになる。
お店の歴史を感じさせる。
そんなアイテムがお店にあったら素敵ですね。

唯一無二の木目の表情。刻まれていく時間

天然木の突板は同じものがひとつとしてありません。
その表情はそれぞれにユニーク。
どの子（椅子）と出合うかは分からないけれど、
出合ったからには、それもご縁。
自然素材ならではの経年変化を楽しみながら、
一緒に歳を重ねていきたい。

アジャスター付きの保護材

床を保護するプラパートはアジャスター付き。
ガタつきの際に微調整ができるので、いつも快適に座れます。

座面は完成品。脚だけ組み立てます

梱包を開くと、パーツはこの通り。
脚は直接ネジ止めする椅子も多くありますが、
こちらの椅子は十字の脚フレームに木製脚を差し込む構造。
安定感と強度が高くなります。